楽しいツーリングは
Goodマナーから!
バイクはライダーにとって、魅力あふれる楽しい乗り物です。
レジェンドライダーの平忠彦さんに、ライダーが安全に楽しく走り続けられるよう、セーフティツーリングの極意をわかりやすく伝授してもらいました。
あなたもセーフティツーリングの達人になろう!
平 忠彦
Tadahiko Taira
8 Points for Safety touring
Goodルック&Goodマナー
バイクに乗る楽しさの原点。それは『カッコいい』ということだね。私がバイクに憧れたきっかけも、7つ上の兄とその友達が乗り始めたのを見て。子供心に『カッコいい』と思って、すぐに夢中になったから。
私が思うカッコいいライダー像は『マナーが良い』ライダー。部分的にではなく、あらゆる面での『マナーの良さ』。それがスマートでカッコ良さに繋がると思う。どんなにカッコいいバイクに乗っていても、ライダーのマナーが悪かったらイメージが悪いよね。常に誰かに見られていることを意識して走れば、自然と無茶はしなくなるし、何より安全で楽しんで走ることができるよね。
バイクに乗る上では『気持ち』や『意識』の部分も大切だね。安全のためには、確かな技術を持った認証工場で整備をすることも大事。さらに走行前の空気圧やブレーキ、ガソリン残量といった基本的な部分をチェックすることで、不安がなくなってライディングに集中できるよね。私もツーリングが好きで日本全国を走ってきたけど、心に余裕があるとツーリングがさらに楽しくなるね。最近はGSの数が以前より減っているから事前に場所を調べたり、給油と同時に早め早めに休憩したりと余裕のあるプランで走れば、バイクの楽しいところだけを満喫できるよ。バイクは趣味=遊び道具だから、ライダーには安全で楽しく遊んで欲しいといつも思っていますよ。
Safety touring Point 1
ツーリング前にルートや休憩場所、給油場所、1日の走行距離などの確認をすることで、もしものアクシデントなどの予防・対策につながる。
Safety touring Point 2
走行前に、バイクと自身の体調をチェックしよう。タイヤ空気圧、灯火類、ミラー、チェーン、エンジンオイル、ガソリン、ブレーキなど。身体の調子も確認を!
Safety touring Point 3
最低でもSG規格のヘルメットをかぶろう。視界を確保するためにはサイズ選びも重要。あご紐を締めるのを忘れずに。バイクから離れる時はヘルメットホルダーが基本だけど、小休止の時は大事なヘルメットを落とさないよう、Fタイヤの後ろに置くのがオススメ。
どんな季節でも長袖・長ズボンは必須。プロテクター内蔵のウェアなら安心感も高いし、ライディング時にも動きやすいね。
アクセル・ブレーキを操作しやすいものを選ぼう。バイクに素手で乗るのはNGだ。
足首まで保護して、ペダル操作がしやすいものを。足元が決まっているライダーはカッコいいね。
Safety touring Point 4
正しい運転姿勢は⻑時間走っても疲れにくい。私はバランスボールを腕で抱えるようにイメージするね。外側から腕をハンドルに添えると操作が楽に行えるよ。
Safety touring Point 5
どんなに注意深く走っても、周囲には常に危険が潜んでいます。危険を予知して走ることが、安全なライディングの極意です。
Safety touring Point 6
身体のセンサーを研ぎ澄ませて、バイクと一体になって意のままに操ることが究極のライディングの楽しみだね。リターンライダーには過去の感覚を過信しないで、現在の身体能力に合わせて走ることを大事にして欲しいな。
Safety touring Point 7
ツーリングでは、できるだけ楽して走ることを意識するね。シフトアップを早めにすれば、低回転で疲れにくいし、燃費も稼げるからオススメだよ。
Safety touring Point 8
ツーリングではスピードやスリルを追い求めるより、景色や美味しい食べ物を満喫するのが醍醐味だと思うよ。常に笑顔でツーリングを楽しみたいね。
Question & Answer
ライディングが上手くなるには、愛車でできるだけ多く走り込むことだね。走れば走るほど、いろんな場面に遭遇することでライダーの経験値が上がっていく。経験値が上がると、バイクを正確に操作することが可能になるから。バイクを手足のように操ることができれば、バイクがもっと楽しくなるでしょう。ライダーが余裕を持って操作できる範囲のスピードで走ることも大切だと思いますよ。
私がツーリングする時は、午前中に集中して走るようにしていますね。そうすれば距離も稼げるし、午後は早めに目的地について、美味しい料理を味わったり、温泉に入って疲れを取ったりして仲間と過ごせます。できるだけ余裕を持って計画することで、次の日も楽しく走ることができるようになりますよ。
ビギナーの方には、レンタルバイクで実際に走ってみることをオススメします。購入前にレンタルすることで、足つきや車体の取り回しが分かるし、失敗の少ないバイク選びができると思います。私の店もレンタルバイクを用意していますから、ぜひ利用してみてください。
バイクは『遊び道具』だと思ってます。遊び方を工夫することで、いろんな楽しみ方ができるでしょう。例えばバイクで走る時に重心移動でバランスを取ってみると、バイクの動き方をより理解できるようになります。さらに発展させればトライアルといったバイクもあります。自由な発想をすることで、色々楽しめるのがバイクという乗り物の懐の深さじゃないでしょうか。